サルコペニアとは?
「サルコペニア」という言葉をご存知ですか?
ギリシャ語で合わせた造語で、
「サルコ(sarco)=筋肉」+「ペニア(penia)=喪失」
と訳されます。
日本語では「加齢性筋肉減弱現象」と言われており、
全身の筋肉量と筋力が主に加齢により自然低下し、身体能力が低下した状態をいいます。
サルコペニアは認知症や骨粗鬆症と同じように高齢者でよく見られ、60〜70歳の有病率は5〜13%と報告されています。
サルコペニアが及ぼす影響は以下の通りです。
・日常生活の活動性・質の低下
・身体活動量の低下
・転倒、骨折のリスク増加
・自立性の喪失
そして最終的には死亡率の増加に繋がる危険性があります。
このように、サルコペニアが人生に及ぼす影響は非常に大きく、近年老年医学の分野でもかなり重要視されてきています。
ぜひ知っておきたい言葉ですね。
サルコペニアの診断基準
サルコペニアは、「1筋肉量の低下」「2筋力の低下」「3身体機能の低下」の3つから診断されます。
以上の基準値のうち、1は必須条件で、かつ2または3に該当すれば、サルコペニアと診断されます。
なかなかわかりにくい基準ではありますが、私たちに一番なじみのあるものといえば「握力」でしょうか。
ちなみに、握力の年代別平均値は以下の通りです。
握力の年代別平均値
年齢 | 男性(kg) | 女性(kg) |
20〜24才 | 44.8 | 27.4 |
25〜29才 | 45.8 | 27.8 |
30〜34才 | 46.5 | 28.1 |
35〜39才 | 46.4 | 28.5 |
40〜44才 | 46.2 | 28.4 |
45〜49才 | 45.7 | 28.6 |
50〜54才 | 45.4 | 27.3 |
55〜59才 | 44.5 | 26.7 |
60〜64才 | 42.4 | 26.3 |
65〜69才 | 39.3 | 25.3 |
70〜74才 | 37.7 | 24.0 |
75〜79才 | 35.0 | 22.5 |
参考:スポーツ庁「令和4年度 体力・運動能力調査」
意外と高いですね。
当薬局スタッフも測ってみましたが、なんと平均以下のスタッフがほとんどでした…
私たちも意識しなければいけないですね。
健歩薬局に「握力計」を常置しました!
この度健歩薬局にも握力計を常置することになりました!
皆さんもぜひお試し下さい!
お薬の待ち時間はもちろん、ふらっとお立ち寄り頂いて測定頂いてもかまいません!
サルコペニア予防のため、自己管理に努めてみませんか?
ご来局心よりお待ちしております!